長時間労働
パワハラ
辞めたい
そんなことを毎日考えながら働くあなたはまだ会社を辞められない
なぜ辞められないか考えたことはありますか?
・辞める理由がない
・自分が辞めたら周りに迷惑がかかる
・自分なんて転職できない
このような考えを持っているあなたは間違っています。
これからお話する内容は、わたしが実際にブラック企業を辞めるまでの過程と思考の変化です。
ブラック企業に悩まされているあなたは、ぜひ読み進めてください。
ブラック企業を辞めた体験談
まず、わたしがブラック企業から脱出した体験談をお話しします。
わたしが新入社員で入社した会社はブラック企業でした。
- 配属はIT部門と聞いて入社
- 新入社員研修が終わったら台湾へ長期出張
- 仕事は機械の組み立て
- パソコンは一切使わない、使うのは工具のみ
- ヘルメットと安全靴を履いて毎日仕事
- 仕事中、座ったら罰金
- 朝は5時
- 夜は22時
- 週6勤務
- ゴールデンウィーク、お盆、年末年始の休みなし
上記のとおりです。
ブラックですよね。
だた、給料がめちゃくちゃ良かったんです。
(1年で300万円貯金ができました)
でも、このまま定年までやる仕事じゃないということは気づいていました。
早く脱出しなきゃ、ヤバイ
「このままだと何もスキルが残らないし、プライベートの時間が一切ない、ただお金だけもらう人生だ」
1年働いてそう思いました。
でも、上司に言ったところで話は聞いてくれないだろうし、退職届を出したところで捨てられる。
じゃあどうやって辞めようかと考えた結果
メールで人事に伝えました。
辞めたいです。と
そうすると本社の人事から電話がありました。
「おまえ非常識だぞ」と
そしてわたしはこう答えました。
「はい、非常識なことはわかっています。でもメールでお送りした通り、辞めたいです。どうすればいいですか?」
その電話のやり取りの数日後、本社に来るように言われました。
わたしは、録音機をポケットに忍ばせ、退職届を持参し、本社に向かいました。
そこでは上司と人事部長が同席しており、
なぜ辞めたいのか、続ける気はないか、今後のことは決まっているかなど聞かれました(意外とまともな話でした)
一通り事情聴取が済むと、スッと退職届をだし、挨拶を早々に会社を出ました。
その後、出張から解放され、職場の先輩、同僚との挨拶をそこそこに退職することができたのです。
退職後、運がよかったのはお金はあったこと
激務過ぎてお金を使う時間がなく、貯まっていく一方だったため、ある程度無収入でも生活ができました。
それでもこの時わたしは次の仕事が決まっていませんでした(というより辞めることで精一杯でそれどころではなかった)
加えて無職の人に対してどんな制度があるのかも知らず、会社から説明もされませんでした。
そしてなにより、無職になったとこによって友達に「今何やってるの?」と聞かれて「無職」ということがとても恥ずかしかったし、情けなかった。
わたしはその後、社労士になり現在は勤務社労士として仕事をしています。
この経験を踏まえて、退職前に知ってもらいたいことと、思考を変えるだけで会社を辞めたり、転職する行動に移せるという話をします。
退職前に知っておくべき事と行動するための思考
会社を辞めることによる不安は次のようなものではないでしょうか。
・会社を辞めた後のお金
・次の仕事が見つかるかどうか
・無職ということが恥ずかしい
また、今の会社に対してこんなことを思っていませんか?
・長時間労働で残業代がいっぱいもらえるから辞めたくない
・自分が辞めたら会社が回るか心配
ブラック企業を辞めたことでわたしは上記の考えが変わりました。
そのことについて解説していきます。
会社を辞めた後のお金の話
会社を辞めた後は収入がなくなるのは確かです。
その不安を取り除くには下記の2つを覚えてください。
1.無職でも国からの支援がある
2.副業で収入を増やす
まず、無職でも国からの支援があることは覚えておきましょう。
- 失業保険
- 生活保護
- 職業訓練給付
この3つは無職の人でももらえる国からの給付金です。
日本では、無職でも最低限の生活ができるようなっています。
つまり
「無職 ≠ 収入0」
ということです。
失業保険や職業訓練などの詳細は下記の記事で紹介していますので合わせてごらんください。
もう一つが、副業です。
副業を始めることで「本業を辞めても収入がある」という気持ちになれます。
会社を辞めても副業の収入があれば、次の就職先が決まるまでの期間もお金が手に入りますし、副業を本業にしてしまうこともできます。
でも副業なんてやる時間がないと思っている方もいらっしゃるかと思います。
ですが、今の時代はネットを使ったビジネスをやることで、スマホ1つで通勤時間や昼休みなどを利用して副業をすることができます。
副業に関しての詳細は下記の記事で紹介しているので合わせてごらんください。
次の仕事が見つかるかは考えなくてもよい
ブラック企業で働いていると、疲労と精神の乱れで転職活動どころではないと思います。
そんなあなたは会社を辞めることで「休む期間を作る」こと考えてください。
わたしも、1年以上無職期間がありましたが、現在は正社員で働いています。
休む期間を設けることで、やってみたいことや、自分がこれからどうするかを考える時間が増えます。
そうすると再出発する準備ができるのです。
わたしは無職になってから社労士になりたいと思い、資格を取ってITから人事の仕事に職種転換をすることができました。
結果、長時間労働から脱出し、プライベートの時間が増えました。
ですので、休む時間は無駄な時間ではないとわたしは思います。
また「会社は無職の期間を気にする」という言われていますが、
実際、人事にいる身からすればそんなことはありません。
経験から言うと、よほど長期間仕事をしていない人でない限り採用されています。
また長期間仕事していなくても、仕事をしていない期間に何をしていたかによって、会社は採用してくれます。
例えば
・職業訓練に行ってました
・親の介護をしていました
・重い病気にかかって療養していた
など
要はその人の能力で採用されるかが決まるので退職してからの期間はさほど気にされることではありません。
採用される自信がないという方もいると思いますが、そんなことはありません。
なぜなら人口が減っているからです。
人口が減っているということは人手不足、しかも高齢化でどんどん定年退職をする中、働ける人材が減っている。
あなたが欲しい会社はたくさんあります。
会社を辞める前に次の仕事を決める必要はありません。
ブラック企業は脱出して、それからどうするか考えればよいのです。
無職というのが恥ずかしいならこの一言
「フリーランス」と名乗りましょう。
フリーランスの定義はハッキリ言ってあいまいで「自由業」という意味もあります。
つまり今仕事はしていなくてもフリーランスと名乗っておけば
なんかやってんのかなってなります。
無職と名乗るよりは周りからの印象は悪くないと思いますので、今はフリーランスなんだと思って過ごしましょう。
残業をしても出世はしない
昔は残業して一所懸命に働いている人が評価されていました。
でも、最近は無駄な残業をせず仕事をこなす人の方が評価されます。
実際、わたしの会社でも残業時間が無駄に多い人は評価が低くなっています。
つまり、長時間労働で消耗しているにも関わらず、評価も上がらない、給料も上がらないとなるのです。
長時間労働をしていると残業代がいっぱいもらえて、「オレすごい稼いでいる」と思ってしまいがちですが、長時間労働は評価されず、将来的には給料が上がらなくなります。
ずっと長時間労働することは不可能です。将来を考えるなら部署異動や転職なども考えたほうがいいでしょう。
あなたが抜けても会社は回る
自分が抜けると会社が回らないというのは勘違いです。
よほどの重責じゃない限りは今あなたがやっている仕事は誰かがやってくれます。
「いやいや、本当に誰もわかる人がいないんだ」と思うかもしれませんが、その仕事はたまたま知っている人があなただけであって共有すればできる仕事ではありませんか?
例えば、社内で「この仕事は立ち上げからこの人しかやってないからこの人しかわからない」みたいになっているだけで「自分にしかできないわけではない」はずです。
自分が辞めたら会社が回らないというのは勘違いです。
ブラック企業にも関わらずこの理由で会社から離れられないのであれば本当に自分しかできない仕事なのか改めて考えてみてください。
転職の思考法
ここまで読んでいただいた方は
・今の会社のままでいいのか
・転職に興味がある
・今の環境を変えたい
と思っている方だと思います。
そんなあなたにオススメするのはこちらの本です。
転職に大事なのは「思考」であると解説している本で、内容も物語風になっているのでとても読みやすい本です。
今の会社がとっても気にっていて転職する気はないという方以外はぜひ読んでほしい一冊です。
きっとあなたの迷いを解決して、背中を押してくれると思います。
ぜひ、読んでみてください。
まとめ
ブラック企業で働くことは自分の時間と体力をすべて会社に捧げていると思ってください。
そんな人生楽しいですか?
精神的に鍛えられるという意味では良い経験かもしれませんが、この先ずっと働くことを考えるとどこかで目途をつけなければなりません。
ブラック企業を脱出することは怖いですし、勇気がいることです。
でも思考を変えれば恐怖がやわらぎ、勇気がでてきて、行動ができるようになります。
あなたを必要としている会社は必ずあります。
行動しましょう。