こんにちは、今回ご紹介する本は
『苦しかったときの話をしようか』です。
著者は森岡毅さんで、窮地に追い込まれていたユニバーサルスタジオジャパンをV字回復させた戦略家でマーケティングのプロです。
そんな森岡さんが「何がしたいかわからない」という大学生の娘さんに、将来仕事で困った時に読んでほしいと書き残していたもの。それがこの本です。
今この記事を見ている方で「自分は何がしたいかわからない」という学生さんだったり、社会人の方は多いんじゃないでしょうか。
この本は森岡さんが娘さんあてに書いたものですが、中身はキャリアに悩むすべての人に役立つ本質的な本ですし、今進路に悩んでいる方は必読の一冊だと思います。
では、この本のポイントについて私が注目した点をご紹介します。
1.自分の中の「軸」を定めよう
2.自分の強みを理解して、磨こう
この2点です。
自分の中の「軸」を定めよう
最初に「軸」についてです。
自分の中に「軸」を持たなければ、やりたいことが生まれる事も、選ぶこともできないと著者は言っています。
「軸」とは「安定した仕事に就きたい」「一生困らないくらいお金を稼ぎたい」「経営者のスキルを身に着けたい」などいわゆるの自分の中の欲のことです。
例えば、ドラクエ言うと
「ストーリーを進めたいのか」「レベルを上げたいのか」「カジノで遊びたいのか」
によってやるべき行動って変わっていきますよね。
で、軸は途中で変わってもいい、というかそれが普通です。
それでも何も思い浮かばないという方もいらっしゃると思います。
その場合は、具体的な「こと」からではなく、「どんな状態であればハッピーだろうか」という未来の状態から発想するとよいと著者は言っています。
例えば、
「将来、家族をお金に困ることなく養える事」がハッピーだと考えるのなら
そのためには、「年収の高い会社に就職する」
そなためには、「いい大学を卒業するか、高度な技術を身に着ける」と考えるかもしれません。
そのためには、「勉強をがんばらなければならない」
そのためには・・・・という感じで
未来の状態から発想すると自然とやるべき事というのが見えてきます。
なので、まずは自分の中の軸を決めて、行動すること。これがやりたいことを見つける第一歩です。
(ドラクエで言いうと、「ボスを倒すために今はレベル上げをしよう」ということ)
自分の強みを理解して、磨く
次に「自分の強みを理解して、磨く」ということについて解説していきます。
またこれをドラクエで例えるなら
自分は戦士向きなのか、魔法使い向きなのか、盗賊向きなのかを知って
そのうえで
・戦士向きの人は「攻撃力」を上げる
・魔法使い向きの人は「かしこさ」を上げる
・盗賊向きの人は「すばやさ」を上げる
ということですね。
じゃあどうやって自分の強みを見つけるかというと
まず、好きな行動を50個、できれば100個書きます。
例えば、「人と議論するのが好き」「新しいことにチャレンジすることが好き」「サッカーの試合では作戦を考えるのが好き」などです。
かぶっててもいいので、とにかく好きな行動を書き出します。
そのうえでその行動を「T(Thinking)、C(Communication)、L(Leadership)、それ以外」の4つに分類します。
ここでいう
「T」は考える・知ること・予想をたてること
「C」は友達が増えること・話をすること・話を聴くこと
「L」は何かを達成すること・仕切ること・挑戦すること
ということを意味します。
分類できたら集計をしてみてください、数が多い項目が自分の強みです。
ちなみ私はTが強く出て、その次にLが多く、Cは少なかったです。
このように強みを知ることで自分の特性にあった進路を選択できるようになります。
(ドラクエでいうと、「ぼくは戦士向きだからこの攻撃力を活かせるパーティーに入ろう」ということ)
まとめ
何がやりたいかわからないという方は、
自分の「軸」を決めましょう。
そして自分の強みをちゃんと理解して、それを磨きましょう。
そうすると自分がやりたいことや、向いていることがわかり、進むべき道が見えてくると思います。
最後に私の話ですが、
私も大学を卒業して就職をしましたが、実は自分がやりたいことがわからず就職してしまいました。
結果、仕事は楽しくなかったですし、そもそも就いた仕事が向いてなくて、とてもつらい日々でした。
でも転職して、職種も変えた事で、環境が一変し、それでやりたいことが明確になりました。
ですから、やりたいことを見つけるというのは簡単ではありません。
でも、自分の軸や強みを知っていれば自分の向いていない仕事を選ばないことはできるはずです。
みなさんもこの本を読んで参考にしてみてはいかがでしょうか。
以上「苦しかったときの話をしようか」の解説でした。
ちなみに今回ご紹介したのはこの本の1章分です。(4分の1くらい)
その他にも「弱み」についてや、「森岡さんの苦しかった時を乗り越えた経験」など、参考になる情報がたくさん書かれています。
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