税金の知識がないままフリーランスになってしまいました。
オススメの本はありますか?
結論から言います。こちらの本です。
この「お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください! 」(以下:フリーランス税本)は税理士の大河内薫さんとマンガ家の若林杏樹さんが書いた本で、販売部数は10万部を突破しています。
内容は税金の本ですが、中身はほぼマンガになって、正直わかりやすすぎ。
表紙を見て分かる通り、まったく堅い本ではありません。
この記事では、「フリーランス税本」についてザックリ解説します。
ご覧になられた方に税金について知ってもらうきっかけになっていただけたらと思います。
サラリーマンとフリーランスのお金の違い
結論「サラリーマンは全部会社任せ、フリーランスは全部自分でやる」です。
どういうことかというと、サラリーマンは、税金の計算、税金の納付、社会保険料の納付すべて会社任せ。
サラリーマンである限り、税金の計算なんかしませんし、納付もしません。
なぜなら会社がやってくれているからです。
でもフリーランスの場合は違います。
フリーランスは税金の計算から納付、社会保険の納付も全て自分でやります。
さらにフリーランスはクレジットカードを作りずらい。
理由は「会社員=安定」という価値観がまだ日本にあるから。
クレジットカードを作るなら会社員のうちに作っておきましょう。
と、ここまででフリーランスのメリットは感じられませんよね。
ご安心ください。フリーランスにもメリットはあります。
それは「節税」です。
逆に言うと、サラリーマンは節税はできないのです。
節税に関しても本の中で詳しく解説しています。
そもそも税金とは
「フリーランス税本」では4つの税金いついて解説しています。
- 所得税:1年で稼いだ所得に対してかかる税金
- 住民税:自分が住んでいる都道府県や市区町村に払う税金
- 事業所税:個人事業主(フリーランスなど)の収益にかかる税金
- 消費税:おなじみなので説明不要ですね
1つ1つみていきましょう
所得税
税率は5%~45%。
稼げば稼ぐほど税率が高くなっていきます。
住民税
税率は一律10%。
稼いだ所得×10%なので、こちらも稼げば稼ぐほど税金が高くなります。
ちなみに都道府県ごとに税率が異なることはありません。(都道府県ごとに違うのは国民健康保険料です)
住民税については下記の記事でも解説しています。よろしければご覧ください。
事業所税
事業所税は特定の市区町村で事業を営んでいる方にに課せられる税金です。
職種によってかかる税率が異なっており、税率は0%~5%。
WEBデザイナーやアフィリエイトを事業とする場合は5%。
ライターや漫画家、音楽家などは0%と職種によって異なるので、自分の職種が事業所税の対象かどうか調べておいた方がよいでしょう。
消費税
これはもう説明が不要ですね。
消費に課される税金です。
そもそも社会保険とは
社会保険とは、健康保険と年金のことをまとめて社会保険と言っています。
実はこの社会保険、フリーランスとサラリーマンでは大きく違いがあります。
違いは下記の通り。
フリーランス | サラリーマン | |
健康保険 | 国民健康保険 | 会社が加入している健康保険 |
年金 | 国民年金 | 厚生年金 |
保険料の負担 | 自分で全額払う | 会社が半分負担 |
加入方法 | 市区町村で自分で手続き | 会社が手続きしてくれる |
扶養制度 | なし(妻(夫)・子供の分の保険料もかかる) | あり(妻(夫)・子供の保険料はかからない) |
一番の違いは、サラリーマンは健康保険料、年金保険料ともに会社が半分負担してくれること。
フリーランスの場合は全額自己負担です。
実はサラリーマンは優遇されているんですね。
さらにフリーランスには「扶養」がありません。
フリーランスは家族がいる場合、家族分の保険料も全額負担になるのです。
「扶養って何?」という方は下記の記事をご覧ください。詳しく解説しています。
社会保険に関しては断然サラリーマンの方が有利。
でも、フリーランスの場合は払った保険料は「経費」になるので、そこが唯一良い所という感じですね。
何度も言いますが、詳しく知りたい方は「フリーランス税本」をご覧ください。
経費と領収書
フリーランスになったばかりであれば「何が経費になるかわからない」という方が大半ではないでしょうか。
「フリーランス税本」では「経費」について詳しく解説しています。
例えば、「カフェで作業した時の飲み物代」、「仕事相手への手土産」、「クラウドファンディングの支援金」など仕事に関連するものであればなんでも経費にできてしまうんです。
ちなみに、経費は「フリーランスになるぞ!」と思って活動した瞬間から使った費用は経費にできます。
そして経費にするための手続きとかは一切ありません。すべて自己判断です。
「でも経費だと思って申請していたものが経費と認められなかったらヤバいんじゃないの?」と思うかもしれません。
大丈夫です。
税務調査が来る確率は1%~2%。それまでは何も起こりません。
さらに税務調査来て指摘されても「認識の違い」というだけなのでニュースで報道させるような罰則はよほどのことがない限りありません。
「フリーランス税本」ではこのようにフリーランスの経費についてや税務調査の実態まで解説されています。
経費についてもっと詳しく知りたいという方はご購入をオススメします。
確定申告
サラリーマンをやっていると確定申告が分からないという方は多くいらっしゃると思います。
「フリーランス税本」では
・青色申告の書き方
・国税庁ホームページから確定申告のをするやり方
・副業の確定申告
などを解説しています。
青色申告とは税務署に「開業届」と「青色申告承認申請書」を提出し、帳簿をつけることで、節税できる制度です。
フリーランスなら青色申告はみんなやるべきなのですが、やり方がわからなくてやっていない方が多数いらっしゃいます。
「フリーランス税本」では「青色申告?は?」っていう人にでも分かりやすく解説しています。
また、確定申告の流れや、副業の確定申告も書かれているので、「青色申告って何?」「確定申告のやり方がわからない」「副業も確定申告するの?」という方は必見です。
中身を知りたい方はぜひご購入ください!
まとめ
今回は、税理士の大河内薫さんとマンガ家の若林杏樹さんが書いた本「お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!」の内容をザックリ解説させていただきました。
「税金」という堅いイメージのものがマンガで柔らかく解説されている今までにはなかった1冊です。
大河内さんは「お金の教育を義務教育に導入する」という大きな理念を掲げて発信をしている税理士です。
私もこの理念に共感しています。
この本はそんな大河内さんだから書ける日本一やさしい税金本になっています。
気になる方はぜひ手に取ってみてください。