この記事をご覧になっているあなたは「源泉徴収ってなに?」という方でしょう。
学校では教えてくれないので、わからなくて当然です。
ただ、源泉徴収というのは働くみなさんに関わること。
知ってて損はありませんし、年齢を重ねるごとに知らないと恥ずかしい言葉になっていきます。
この記事では「源泉徴収とは何か」について解説していきます。
「源泉徴収って何なの?」という方は、ぜひご覧になってください。
源泉徴収は所得税と年末調整を理解すればわかる
所得税とはその名の通り、所得を得た時に発生する税金です。
給与明細書を見た時に「所得税」という欄があって、毎月給料から引かれてますよね。
でも毎月引かれているこの所得税。
実は概算で引いているものなんです。
源泉徴収とは「あらかじめ税金を取っておきます」という意味です。
例えば、毎月20万円の給料から3千円の所得税が引かれていたとします。
すると1年で3万6千円が所得税として引かれていることになりますよね。
一方、年末調整というのは、年収(この例でいうと240万円)から生命保険など払った分を引いて、税率をかけて正式は税金を確定させることです。
例えば、この年末調整で確定した所得税が3万円だったとすると、あなたの手元に源泉徴収しすぎた6千円が返金されるということです。
・・・まだわかりづらいですよね。
もっと身近な例えで考えてみましょう。
例えば、
『飲み会の前に前もって3,000円を集金する(多分このくらいだろうな~)』
これが源泉徴収です。
そして、飲み会が終わって最終的な金額を確定させますよね。
『精算した結果、1人2,800円だったから200円を返金する(思ったより安かったから返すね~)』
これが年末調整です。
イメージわかりましたか?
このように所得税は本来1年の所得で確定するものですが、前もって毎月税金を概算で納めていくようにするのが源泉徴収という制度です。
国にとっては「安定的な税収を得る」「確実に所得税を徴収する」という意味で源泉徴収は大きなメリットのある制度であるともいえます。
フリーランスの源泉徴収
フリーランスの場合は会社員と違い、会社が代わりに計算をしてくれませんし、納めてもしてくれません。
自分で税金を計算して納めなければならないのです。
これを「確定申告」と言います。
フリーランスの場合、税金や社会保険料が引かれないまま報酬を受け取ることは少なくありません。
しかし、請け負った仕事によっては源泉徴収されて報酬が支払われる時があります。
源泉徴収されて報酬をもらった場合は、報酬を払ってくれた会社が代わりに徴収分の税金を納めてくれるという意味です。
ですが確定申告で計算してみると所得が少なく、最終的に「所得少ないから税金払わなくていいよ」となることがあります。
そうすると、源泉徴収された税金は徴収されなくていいお金なので、確定申告することであなたの元に返ってきます。
・・・難しいですよね。
もっと身近な例えで考えてみましょう。
敷金に例えてお話しします。
敷金って家を借りる時に払って、引越しする時に何もなければ返ってきますよね。
もし、壁に傷がついていたりすると敷金から修繕費が引かれるという仕組みになっています。
フリーランスの源泉徴収も敷金と同じで、初めは払うけど、費用が掛からなかったら返すという仕組みなんです。
あらかじめ税金が引いた(源泉徴収された)状態で報酬をもらっていた場合、確定申告で税金がかからないほど所得が少ないと「今年の税金は0円でいいですよ」となるので、源泉徴収された税金分は国から返金されます。
なんとなくお分かりいただけたでしょうか。
フリーランスの税金については複雑な部分がありますので、もっと詳しく知りたいという方は下記の本を一読することをオススメします。
この本は税理士の方がフリーランスの税金について漫画でわかりやすく解説したベストセラー本です。
フリーランスになったけど全く税金の知識がないという方には、ぜひ読んでいただきたい1冊になっています。
まとめ【源泉徴収とは、あらかじめ税金(所得税)を取っておくということ】
源泉徴収とは、あらかじめ税金(所得税)を取っておくことを言います。
会社員をやっていると、給料が出れば税金が引かれるのは当たり前だと思う方もいらっしゃると思いますが、そうではありません。
源泉徴収されているから引かれているのです。
税金は難しいですがみなさんに関わること。
勉強して損はありませんよ。
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事があなたのお役に立てたら幸いです。