こんにちは、わんこ社労士です。
「給料は毎月手取り額しか見ない」
そんなあなたは損している可能性があります。
なぜなら、給料は正しく支払われているとは限らないから。
わたしは給料計算業務を7年経験しています。
正直、給料の間違えも多くしてきました。
給料計算業務は、ほぼ自動で行っていると思う方も多いと思いますが、
実は、ほぼ手動でやっています。
なのであなたの給料が間違ったまま(間違えに誰も気づかずに)払われ続けている可能性があります。
あなたの給料は本当にあってますか?
この記事を見てから給料明細を確認してみてください。
もしかしたら、あなたは損してるかもしれません。
会社が給料を間違えやすいポイント
会社が給料を間違えやすいポイントは
「異動」です。
異動とは、「部署異動」「引越し」「結婚」など
自分の状況に変化があることを言います。
異動があった時、多くの会社は専用ソフトに人が手打ちして変更します。
なので、異動があった時に担当者が反映するのを忘れていたら終わりです。
いくつか例をご紹介します。
- 営業に異動になった⇒「営業手当」の付与忘れ
- 物価の高いところに異動になった⇒「地域手当」の付与忘れ
- 単身赴任になった⇒「単身赴任手当」の付与忘れ
- 通勤距離が変わった⇒「通勤手当」の変更忘れ
- 家賃が変わった⇒「住宅手当」の変更忘れ
- 会社都合で引越した⇒「引越し手当」「赴任手当」の付与忘れ
- 結婚して奥さんを扶養に入れた⇒「家族手当」の付与忘れ
- 子供が生まれた⇒「家族手当」の付与忘れ
- 社宅住まいで結婚した⇒「住宅手当」の変更忘れ
などがあります。
主に担当者が忘れやすいのが「家族」がらみです。
- 扶養に入れたら家族手当の金額が変更になる
- 社宅料が変更になる
- 単身赴任手当が付く
これらの変更は担当者が覚えてないと永遠に払われません。
「もしかしたら手当もらってないかも」
と思ったあなた
給料明細を今すぐチェックしてみましょう。
給料明細はとりあずここだけ見ておこう
給料明細は主に「勤怠」「支給」「控除」「差引支給額」に分かれています。
今回、注目するポイントは
「支給」と「控除」の欄です。
「支給」の欄には主に基本手当や残業代、通勤費などが記載されています。
この欄に「家族手当」や「単身赴任手当」「住宅手当」などの
〇〇手当が入っているか確認してみてください。
自分の今の状況に合った手当が記載されていますか?
記載されていなかったら会社に確認が必要です。
続いて「控除」の欄です。
「控除」の欄には健康保険料、厚生年金保険料、所得税などが記載されています。
この欄に「社宅料」がある方は注目してみてください。
この社宅料、本当にあってますか?
社宅料は会社によって計算が違います。
例えば、
- 単身だと家賃の50%
- 家族持ちだと家賃の30%
- 一般職だと〇〇円が限度
- 管理職だと〇〇円が限度
というような感じです。
つまり、社宅料は個人の家賃だけではなく個人の状況によって金額が変わる場合があるのです。
この変更を会社の担当者が忘れていると社宅料が給料から多く取られていることになります。
給料明細に社宅料と記載がある方は会社の規定など確認してみましょう。
給料の間違えに気づいたらやること
給料の間違えに気づいたら、まず会社に申請書を出しているか確認してみましょう。
住所が変わったり、家族が増えたりした場合は会社に申請する必要があります。
会社に申請書を出していなかったという理由で手当が払われていない可能性があります。
申請を出していなかったら申請書を早急に提出しましょう。
会社によっては「申請書が提出された月から手当払われる」場合もあります。
申請書の提出は早ければ早いほど損することはないです。
もし、申請書を出していたのに間違っていたり、営業に異動になったのに手当が払われていなかったら、会社の総務あるいは人事など給料を担当している部署に確認を取りましょう。
会社が間違っていた場合は、さかのぼって来月一括で払ってくれるかもしれません。
まとめ
「給料は正しく計算されている」と思ってはいけません。
実態は人間が手入力で変えているのです。
部署が変わった、住所が変わった、結婚したなど
自分自身に変化があれば、給料が変わる可能性があります。
会社の給料担当者も人間です。間違えはあります。
もしかしたら、あなたの給料が何年も間違ったままかもしれません。
もらえるものがもらえてなかったら、損していたことになります。
今すぐ給料明細を確認してみてください。
あなたの給料は本当にあってますか?