なんのメリットがあるんですか?
そんな疑問にお答えします。
財形貯蓄という言葉を知っていますか?
会社で聞いたことあるけど、よくわからないという方は多いんじゃないでしょうか。
結論を言いましょう。
財形貯蓄とは「無意識にお金が貯まる制度」です。
と言われてもピンと来ないと思いますので、この記事では、「財形貯蓄ってなに?」「なんかメリットあるの?」という方向けに、財形貯蓄についてわかりやすく解説していきます。
財形貯蓄とは
だから、お金が全然貯まらないのにゃ・・・。
財形貯蓄は、簡単に言うと「給与天引きで貯蓄する制度」です。
例えば、毎月25万円の給料で、5万円を財形としての給与天引きをするよう設定したとします。
そうすると「25万円から5万円が財形貯蓄として引かれ、20万円が毎月手取りになる」という制度です。(わかりやすくするため、税金や社会保険料は考慮していません)
なぜ、このような仕組みでお金が貯まるかというと、大抵の人は手取り額しか気にしないから。
毎月のお給料がどのくらい入ったかは銀行の通帳を見ますよね。
つまり先ほどの例でいうと、手取りが20万円しかないように見せて、実は5万円が毎月貯まっているという事です。(そのうち財形をやっていることすら忘れます)
もちろん毎月の天引き額は自分で設定できますし、いつでも解約ができるのでご安心を。
「いや、そうは言ってもお金をおろしちゃったら意味ないでしょ」と思う方もいると思いますが、財形貯蓄は会社に申請しないとおろせません。
つまり、お金をおろしたくても、すぐにはおろせないのです。
人間、めんどくさいことはやりません。
すぐにおろせないからこそ、お金を使おうという心理をなくす効果があるのです。
財形貯蓄の特徴をまとめると
1.給与天引きなので、無意識にお金が貯まる
2.すぐには引き出せないので使おうという意識がなくなる
財形貯蓄のデメリット
財形貯蓄のデメリット
1.手続きがめんどくさい
2.勤務先で財形制度がなければできない
3.保険タイプだと元本割れの可能性がある
一つ一つ解説していきます。
手続きがめんどくさい
財形貯蓄は、契約時はもちろんのこと、お金を引き出したり、給料から引く金額を変えたりといった手続きは、現在でも紙ベースで行われていることが多いです。
また、印鑑が薄かったり、欠けてたりすると「不備」として受け付けてもらえずなかなか手続きが進まないこともあります。
まだまだ紙文化の抜けない制度なので、手続きがちょっとめんどくさいです。
勤務先で財形制度がなければできない
財形貯蓄は勤務先に制度がなければできません。
もし、この記事をご覧になって「財形やるぞ!」となっても勤務先になければ申請すらできないことになります。
財形貯蓄に興味がある方は、まず勤務先が財形制度をやっているか確認してみましょう
保険タイプだと元本割れの可能性がある
財形貯蓄の中には生命保険型のタイプもあります。
生命保険型とは、財形貯蓄している方に生命保険がついてくるものです。
その代わりと言ってはなんですが、短期(だいたい2,3年)で解約すると貯金した金額から手数料が引かれ、損をすることがあります。
生命保険型の財形貯蓄を申請する方は、ある程度の期間契約するつもりで申し込むことをおすすめします。
財形貯蓄はこんな人におすすめ
財形貯蓄はこんな人がおすすめです。
- 自分でお金が貯められない人
- 結婚や子供の学費など、将来に使うであろう費用を貯めたい人
- 老後やマイホーム購入のために蓄えたい人
など
③の老後やマイホーム購入を目的として財形貯蓄を始めたい方は、「財形年金」や「財形住宅」という制度があります。
これは一般の財形貯蓄と違って、利息が非課税になるなどの特典があるので、老後やマイホームの購入のために財形を利用したい方は「財形年金」「財形住宅」を利用することをおすすめします。
まとめ【財形貯蓄はお金が貯めれない人におすすめ】
財形貯蓄のメリットは、給与天引きをすることによって無意識にお金が貯めれること。
お金がなかなか貯めれない人にはおすすめの制度です。
給料だけではなく、ボーナスからも天引きできるので「気がついたら100万円貯まっていた」なんてことも十分あります。
また年に数回、現在の貯蓄額がいくらになっているのか通知がくるので、毎回お金がたまっている実感も湧きます。
興味のある方は、ぜひ申し込んでみてください。