「今月会社を退職する予定なんだけど失業保険っていくらもらえるんですか?」
そんな疑問にお答えします。
失業保険がいくらもらえるか計算しよう
失業保険は会社を退職し、次の会社に就職するまでを補償する保険です。
失業保険には1日の金額ともらえる日数がもらっていた給与と退職理由で変わってきます。
- 日額・・・退職前6ヶ月の平均給与により決定される
- 日数・・・自己都合の退職か会社都合の退職かによって変わる
これを踏まえて失業保険を自動計算ツールを作ったので残業代を含めた月給と退職理由を入力してください。
※手取りじゃなくて給与明細に書いてある総支給額を入力
計算式はこちら
どのくらいもらえるか、わかりましたか?
失業保険の日数については勤続年数(被保険者であった期間)と離職理由によって給付日数が変わります。
日数の詳しい出し方は下記の表を参考にしてください。
・自己都合退職の場合 ※厚生労働省ホームページより
失業保険をもらうまでの流れ
失業保険をもらう流れは下記にのようになっています。
- 会社を退職
- 自宅に離職票が送られてくる(1週間~1ヶ月)※会社の担当者の手続きが終わり次第自宅へ送られる
- 離職票を持ってハローワークを行く
- 7日間の待期期間
- 自己都合退職の場合はさらに3ヶ月もらえない(給付制限)
以上が失業保険をもらうまでの流れです。
見ての通り、自己都合退職の場合だと失業保険をもらうまでは4ヶ月くらいかかる場合があるのです。
なので退職した時に貯金がないとちょっと生活がきついです。
失業保険をあてにしていると痛い目に合う場合があるので気をつけましょう。
ただし、この3ヶ月の給付制限を解除する方法があります。
それは、職業訓練を受けることです。
職業訓練で給付制限を解除する
自己都合退職だった場合3ヶ月の給付制限期間がありますが、職業訓練を受けることによって給付制限が解除されます。
さらに、職業訓練に受けている間ずっと失業保険がもらえます。
つまり、当初90日しかもらえなかった人が1年の職業訓練を受けた場合、1年間ずっと失業保険をもらうことができます。
また、失業保険の受給が終わった人でも職業訓練を受けると月10万円の給付金が支給されます。
詳しくは下記の図を参考にしてください。
黙っていても失業保険はもらえない
失業保険の受給は黙っていてももらえません。
就職活動をしているということが前提です。
ですのでハローワークで求人を検索したり、就職相談したり、実際に応募したりして就職活動している証拠をもらわないと失業保険ももらえません。
また、お金がないからという理由でアルバイトをしたり、日雇いの仕事をするなど、お金を稼いだ場合は申告しなければなりません。
失業保険をもらう時には月1回指定の認定日に書類を提出します。
お金を稼いだ場合はこの認定日に正直に申告しましょう。
もし申告しなかった場合は失業保険の支給停止はもちろん、全額返金に加えて受給金額の2倍の額を返金しなければいけません。
失業保険は働きたいけど、就職先が見つらない人向けの保険です。
「働けるなら保険はいらないよね」というのが本質なのです。
失業保険は受給中は社会保険の扶養に入れない
失業保険受給中は収入があるとみなされ、社会保険(健康保険、国民年金)の扶養には入れません。(税法上の扶養には入れます)
扶養に入るためには収入見込みが年収で130万円未満(60歳以上または障害者の方は180万円未満)であることが条件です。
失業保険でいうと日額3,611円を超える場合(60歳以上または障害者の方は日額5,000円を超える場合)社会保険の扶養に入ることはできません。扶養に入れるのは失業保険を受け終わってからです。
※国民年金(第3号被保険者)は給付制限期間中は加入できます。
※失業保険は非課税のため税金の扶養には入れます。
まとめ
失業保険は次の就職までの繋ぎとしての給付金です。
会社を退職してからすぐに転職活動をする方が内定には有利になります。
(厚生労働省の調査によると54%が離職してから1ヶ月未満で転職)
失業保険もらいたさに転職活動をしないでいると、後で大変になるかもしれません。
でもやりたいことがあって勉強したり、病気や家の事情で転職活動ができない場合は失業保険をフル活用して生活していきましょう。