IT業界に転職を考えているけど、今後どうなるんだろう。
そんなふうにあなたは考えていませんか?
結論から言います。
IT業界は今後も伸び続けます。
そして、需要が供給を上回り、さらなる人材不足が予想されます。
なぜなら統計データを見ればそれが分かるからです。
この記事ではIT業界の今後の将来性と給与水準などを統計データをもとに解説していきます。
IT業界への転職をお考えの方は参考になると思いますので、ぜひご覧ください。
IT業界の求人倍率は他の業種と比べて圧倒的に多い、そして今後も伸びる
まずは、この統計データをご覧ください。
2019年度求人倍率
年月 |
IT/通信 |
メディア |
金融 |
メディカル |
メーカー |
商社/流通 |
小売/外食 |
サービス |
その他 |
2020年 2月 |
6.80 |
1.80 |
2.17 |
2.23 |
1.87 |
1.15 |
1.30 |
2.77 |
1.13 |
2020年 1月 |
7.35 |
1.88 |
1.86 |
2.33 |
1.97 |
1.19 |
1.09 |
2.94 |
1.17 |
2019年 12月 |
8.84 |
2.34 |
2.31 |
2.63 |
2.31 |
1.41 |
1.22 |
3.66 |
1.41 |
2019年 11月 |
7.85 |
2.03 |
2.06 |
2.53 |
2.10 |
1.26 |
1.05 |
3.22 |
1.34 |
2019年 10月 |
7.05 |
1.87 |
1.81 |
2.37 |
1.95 |
1.15 |
0.91 |
2.84 |
1.20 |
2019年 9月 |
7.85 |
2.01 |
1.96 |
2.39 |
2.05 |
1.18 |
1.01 |
3.03 |
1.28 |
※引用:doda転職求人倍率レポート(データ)
2020年2月現在、業種別の求人倍率で「IT/通信」が他の業種を圧倒的に上回っています。
求人倍率6.8ということは、1人あたり約7件の求人があるということです。
このデータにもわかるように、求人倍率は右肩上がりです。
次に解説しますが人材不足が予想されている以上は、IT業界の求人倍率が下がることは考えにくいです。
IT業界の今後はすでに人材不足が予想されている
最初にIT業界はどのくらい人材不足が予想されるのかを見てみましょう。
このデータをご覧ください。
※引用:経済産業省IT人材の最新の動向と将来推計に関する調査結果
このデータは経済産業省がIT人材の今後の動向を予想したものです。
ご覧の通り、2030年に向けて需要が上昇する一方、IT人材は需要に追いつかず、不足していくと予想されています。
需要に供給が追いつかないということは、会社は高いお金を出してでも人材が欲しいという状態になります。
つまり、IT業界は今後も求人倍率は高くなり、給与も上がると予想できるのです。
わたしも仕事でいろいろな業種の給与を見てきました。
その中でIT業界の給与は平均して高く、ボーナスも高いのは事実です(会社の業績にもよりますが)
IT業界の年収・時給は今後さらに高くなると予想される
では次にIT業界の給与水準についてご紹介します。
こちらのデータをご覧ください。
順位 |
職種名 |
職種分類 |
モデル年収(平均) |
1 |
システムアナリスト |
ITエンジニア |
1,396万円 |
2 |
コンサルタント(経営戦略) |
コンサルタント・金融・不動産専門職 |
1,260万円 |
3 |
臨床開発モニター(CRA) |
医薬・食品・化学・素材 |
975万円 |
4 |
不動産営業 |
コンサルタント・金融・不動産専門職 |
948万円 |
5 |
システムコンサルタント(業務系) |
ITエンジニア |
899万円 |
※引用:2019年版 職種別 モデル年収平均ランキング
2020年時点でITエンジニアは日本の平均年収1位です。
ランキングを見てもおわかりの通り、年収上位の定番である金融や不動産、医療と同様の位置にITエンジニアが入ってきています。
2020年時点でこの水準なので需要が高まる2030年にはもっと年収が上がっていることが予想されます。
次にこちらのデータもご覧ください。
引用:マイナビ「2020年2月度 アルバイト・パート平均時給レポート」
これは2020年2月現在のアルバイト・パートの平均時給を表したデータです。
ご覧の通りエンジニア・サポート・保守がトップです。
また、マイナビによると「クリエイティブ・編集」は前年同月+19.5%の1,083円(前年同月906円、+177円)になっており、動画編集などの需要が高まっている事が分かります。
このことからIT業界は求人倍率でも、給与水準でもトップクラスということが分かると思います。
IT業界はテレワーク率トップ、そして今後も普及は必然
コロナウイルスによる影響で急速に普及したテレワークですが、当然の事ながらテレワークに向いている業種と向いていない業種があります。
それを表しているのがこちらの表です。
※引用:国土交通省「平成29年度テレワーク人口実態調査」
こちらは少し古くて、平成29年(2017年)のテレワーク人口実態調査ですが、ご覧のとおり、情報通信業が1位になっています。
当然の事ながらIT関係の仕事はネットワークがつながっていればできる仕事が多いです。
ですので、テレワークにはもっとも向いている業種だと思います。
2020年時点の統計はありませんが、IT業界のテレワーク率は確実に増えると予想されますし、コロナウイルスの影響もあり、今後もますます普及するでしょう。
テレワークで働きたい方にはIT業界の転職はかなりオススメです。
IT業界のデメリット
ここまでIT業界の良いところをお伝えしていきましたが、デメリットもお伝えします。
デメリットは「残業時間が多い」ことです。
最近は働き方改革法案の影響もあり、少なくなってきましたが、それでも業種別に見れば多い方に入ります。
こちらをご覧ください。
5位、19位、20位がIT関係になると思います。
なぜIT関係の残業時間が多いのかというと、先ほどご紹介した通り需要が多い割に供給が少ない事が要因です。
需要が多いということは人が足りない状況なので、どうしても1人に対する仕事量が増えてしまいます。
そうすると必然的に残業時間が増えるということになります。
今後ますます需要が多くなるので残業時間が減るというのは考えにくいです。
しかし、残業時間に関しては法律で規制が進んでおり、圧倒的に残業時間が増えることはないと思われます。
そして残業が多いにしても、テレワークで場所と時間にとらわれない働き方が多いので時間に融通が効くのがIT業界の特徴でもあります。
IT業界でもさまざまなので、すべての会社で残業時間が多いとは限りません。
ですが、それなりの労働時間になると覚えておきましょう。
IT業界の転職にオススメのサイト
ここまでご覧いただいた方で、IT業界に転職したいと思った方もいらっしゃると思います。
ここからは元IT企業のエンジニアでかつ現在人事で働いているわたしがオススメする転職サイトをご紹介します。
未経験の方にオススメする転職サイト
どの業界もそうだと思いますが、全くの未経験から正社員に転職するのは、なかなか難しいです。
ですが、最初は正社員にこだわらず経験を積み、そこから正社員になることは必ずできます。
なぜ言い切れるかというと、わたし自身がそうだったからです。
わたしもITエンジニアから人事(勤務社労士)に職種転換した際は正社員からではなく、派遣や契約社員で経験を積んで正社員になりました。
そのうえで3つのサイトを選びまのでご紹介します。
SODATEC(ソダテック)
SODATEC(ソダテック)の特徴は無料で10日間のIT研修を受けられ、さらに仕事も紹介してくれるというIT業界未経験者に特化した転職サービスです。
研修後は、派遣や正社員として働くことになります。
業務内容としてはインフラ系のエンジニアの仕事が多めで、研修も「Linux研修」や「ネットワーク基礎」などインフラ系の研修がメインになります。
全くの未経験からすぐ実戦になるので正直言ってスクールに通うより早くスキルアップすると思います。
デメリットとしては、研修が首都圏であることと、希望の会社に勤めることができないことです。
ですが、今は転職が当たり前の時代です。
ここで経験を積んで、再度転職するという選択肢もありだと思います。
GEEK JOB (ギークジョブ)
GEEK JOB (ギークジョブ)もSODATEC(ソダテック)同様、研修から就職まで支援してくれるサービスです。
こちらも未経験者に特化したサービスで、研修期間は1ヵ月~3ヵ月。
もちろん無料です。
内容はプログラミングが中心。
SODATEC(ソダテック)はインフラ系のでしたが、GEEK JOB (ギークジョブ)はソフトウェア系になります。
研修内容はJavaです。
デメリットとしては基本無料になっていますが、30代以上は有料ということなので、実質30歳未満が対象です。
また、受講後すぐに14日以内に退会した場合や、終了日から30日以内に他社サービスで転職されて場合は違約金の支払いが必要になりますのでご注意ください。
そして繰り返しですが、今は転職が当たり前の時代です。未経験ならここで経験を積んで、再度転職するという選択肢もありだと思います。
GEEK JOB
TECH CAMP(テックキャンプ)
ライザップのプログラミングスクール版といわれるプログラミングスクールです。
あのサッカー元日本代表の本田圭佑選手も通った短期集中型スクールで、未経験者へ徹底的にプログラミングを教えます。
教室では質問し放題で、分からなければ分かるまでやる、というスタイルです。
サービスの流れは下記の通りです。
- テックキャンプの学習(スキルアップ)
- キャリアアドバイザーと面談(履歴書作成や業界についてのアドバイス)
- 学習後、転職支援(面接対策など)
- 卒業後もキャリア支援(転職後の不満を無料カウンセリング、再転職支援あり)
場所は、東京、大阪、名古屋、福岡の4つですが、オンラインでも可能です。
デメリットとしては料金が高めで、約3ヵ月で約60万円、半年で約80万円になります。
でも、真剣に取り組めばこれだけの金額を払うだけの価値はあるとわたしは思います。
なぜかというとITのエンジニアは仕事があふれているし、副業もできるのでこの金額はすぐ回収できるからです。
ある程度金銭面で余裕があり、本気で未経験からIT業界へ転職を目指している方はTECH CAMP(テックキャンプ)がオススメです。
経験者の方にオススメする転職サイト
経験者の方は転職サイト経由で直接応募されてもいいと思いますし、転職エージェントを使って転職を行うのも一つの手です。
わたしも転職エージェントを利用して転職をしました。
会社とのやり取りや、日程の調整、面接のアドバイスまでやってくれるので、働きながら転職活動する場合は大変利用する価値があります。
また、非公開求人もたくさんあるので希望に沿った会社が見つかりやすいのも特徴です。
ITマイナビ
IT・Web業界に特化したマイナビエージェントITは、国内の転職業界ではNo.1の実績を誇ることもあり、外れがないことが一番のメリットだと思います。
転職業界大手なのでブランド力もあり、非公開の保有求人数が豊富です。
そして強みとしては、社内SEに強いところ。
他の企業では完全なエンジニアが多いですが、マイナビは社内SEの求人を押しています。
なので、大企業の転職などを狙っている方にはオススメです。
レバテックキャリア
こちらもIT・Web業界に特化した転職エージェント大手です。
他社が行ったアンケートでは、総合評価1位を獲得した非常に満足度の高い転職エージェントです。
コンサルタントと求人、共に質が高いという口コミも多かったようです。
IT業界に転職を考えているなら登録しておいて間違いないと思います。
IT専門転職エージェント@PRO人
@PRO人はIT・WEB、ゲーム業界のみの求人を持った転職サイトです。
特徴はアドバイザー全員がエンジニア出身ということろ。
完全なるIT業界専門の転職エージェントです。
また、独自の非公開求人が多く、大手企業から急成長中のベンチャー企業まで持っており、
職種はエンジニアからクリエイターまで、それぞれ幅広く取り揃えています。
デメリットとしては首都圏が求人のメインになっていることろです。
ですので、首都圏でIT業界に転職したい方にはオススメの転職エージェントです。
まとめ
ここまでご覧いただき、ありがとうございます。
IT業界は統計的に見ても今後も伸びていく業界です。
転職する時にはよく「エスカレーターの向きを見ろ」と言われています。
下るエレベーター(業界)を必死にのぼっても給料が上がる事はほとんどありません。
しかし、上るエスカレーター(業界)に乗れば自然と給料が上がっていきます。
そういった意味でもIT業界は確実に上がるエスカレーターです。
あとは会社の理念や事業を見てご自身で会社を選んでいきましょう。
この記事があなたの有意義な情報であれば幸いです。ありがとうございました。